京都建築専門学校

特待生制度および大学等科目単位認定制度



 門(かど/玄関)の前にさりげなく置かれた植木鉢や防火用バケツ、格子の前で立ち話を交わす近所つきあい。町家の住まいは、家の中の生活が外ににじみ出て、通りにまで延長されているようです。伝統のまちの空気は、人と人との当たりの柔らかさをもたらしてくれます。通りと住まいとの間にこんな適切な距離を今日の住宅ではなかなかうまくつくれません。伝統の家づくりにはまだまだ学びたい工夫が詰まっているようです。

  たった2年間で一通りの建築技術を学ぶ本校では、もとより大したことはできませんが、町家研究室をはじめとして、時には卒業したOBも駆けつけて「僕たちにもできる町家改修」活動を実践しています。決して派手でも立派でもありません。ちょっとした技術と工夫と惜しまぬ手によって、地道な努力と心遣いを積み重ねることで、くたびれた町家に生気を与え、お住まいの方に勇気を、近所の方に元気をもたらすことができればと思っています。



 本校では町家改修や地域の商店街の活性化の活動を学生たちとともに行って参りました。地道な活動を通して、町家ファンや住民の方々や京都市の行政の方々から一定の評価をいただくようになりましたが、いかんせん少人数のゆえ、年々増える学生たちの出動を望む声に応えきれなくなってきています。一方で、素晴らしい町家がどんどん壊され、まち中の風景が味気なく殺風景になって行くのがいかにも残念に思っています。



本校では町家改修やまちづくり活動のリーダーを育てたいと考えています。リーダーには伝統木造住宅の知識と経験が必要ですが、それ以上に、若い学生たちの先頭を切って泥だらけになる「蛮勇」と近隣の人たちに語り合えるコミュニケーション力がもとめられます。根本となるのは、伝統の住まいやまちを愛する心、その再生に最も下位の技術から挑戦する「志し」です。最初からそれらを持ち合わせている人はいません。好きで始めながら、活動を通していつしかそんな力量を身に付けて行くものです。

 本校ではそんなリーダーを目指す人に特待生制度を実施しています。(平成20年度1名)

■リーダー特待生に望まれる人: 大学や社会で得た諸々の経験や知識を活かして、木の家づくりや町家改修、まちづくり分野に意欲をもって向かう大学卒生ないし社会人の方
■学籍:  建築学科に在籍、建築全般や木造の基礎、とりわけ伝統木造の構法に関する勉強や実験を学んでもらいます。
■活動:  町家改修、山里の茅葺き民家の修復・保全、種々のまちづくり活動、林業ネットワークでの活動などなどの課外活動に参加することで実践力をつけながら、学生たちを引張って欲しいと考えています。
■卒業後の活動の場: 2年間の学生生活の後、希望の設計事務所やコンサルタント、工務店、行政、などなどに就職されるのもよし、また、学校のよしやまち町家を本拠とした町家研究室の研究員として、設計・修復活動や二級建築士などの資格取得、調査、まちづくり活動を進め、技術と方法論を得てから、社会に出て活躍していただくという進路もあります。

そのような意欲ある社会人たちを対象とした特待生制度および、すでに建築関連学科の大学を卒業された方を対象とした科目認定制度を検討しています。希望される方、質問のある方はその旨、当方までE-mailにてご通知下さい。みなさまの意見を合わせて意味のある特待生制度を煮詰めて行きたいと考えています。ご協力ください。

                        (京都建築専門学校 教務主任 佐野春仁)






町家改修・まちづくりリーダー特待生制度について

1 建築科学費特待生

 対象: 本校建築科に入学を希望する大学卒・中退者
          社会人(23歳以上)で町家改修、まちづくりなどの社会的な活動に意欲のある者
 内容: 現行の入学料、授業料などを1/3ほど減額する特待制度
 人数: 若干名(2〜3名程度)
 募集: 1 希望者はその旨をE-mailや文書、口頭にてお伝え下さい
     2 履歴書(学歴書)+作文(自己PR 志望理由など)を提出
     3 メール等によるコミュニケーション 
     4 試験(中学〜高校1年程度の数学・鉛筆画・面接) 
     5 もしくは追加として、通常に入学後、前期期間の間に認定を行う
 入学後の条件:1年次にて優秀な成績を納めること、諸々の活動にリーダーシップ
        を発揮する(その努力をなす)こと。1年次終了時に評価し、2年次に延
        長するかどうかを判定し、教職員会議にて了承する。
       

2 単位認定による一部授業料免除 
     
 内容: 大学の建築関連学科卒者、中退者ですでに一部の科目において履修、単位 
     を取得した者に、該当科目に対して単位認定を行い、学校での授業履修を
     免除し、該当する授業料を免除する
 人数: 人数の制限はない
 該当する科目: 計画、材料、環境工学、一般構造、西洋建築史、構造力学、
      S・RC構造、施工、積算、産業、法規、設備、CAD演習など 
     ただし、内容においてほぼ本校で履修するものと同様であると認められた
     ものに限る        
 該当しない科目: この学校独自の木造に関する科目は認定しない
     日本建築史(細部意匠などの特色ある授業があるため)
     伝統構法、建築社会(合同授業)、研究(グループ研究)、
     伝統文化演習、木工実習、設計製図、設計演習、卒業制作、など
 再履修: 単位を修得している科目であっても、再履修を拒まない
     (履修する場合は授業料が必要となります)    
 申込み:受験時にその旨を本校に伝えてください
 


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